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資料番号
Ah278
分類
A . プリプレス技術 / h . 文字
タイトル
「書体」が生まれる ベントンと三省堂がひらいた文字デザイン
著者/編者
雪 朱里
出版社
三省堂
出版日付
2021/09/20
形態
A5判320頁
資料の種別
■プリプレス技術
配架場所
図書館内
目次
口絵

ベントン彫刻機/三省堂「明朝漢字修正原図(鉛筆スケッチ)」/三省堂「明朝漢字3001番以上」墨入れ原図/

三省堂「明朝漢字3001番以上」墨入れ原図(拡大)/三省堂「昭和三十年研究試作 仮名関係」鉛筆スケッチ/

三省堂「ゴシック平仮名・片仮名」墨入れ原図/三省堂「明解国語辞典用平仮名・片仮名各濁音」墨入れ原図/

三省堂 欧文書体「Ronaldson Old」墨入れ原図/三省堂「欧文白抜数字」墨入れ原図/三省堂「記号」墨入れ原図/

三省堂「社名ロゴ」「SSD マーク」墨入れ原図/パターン(文字原版)/電胎母型/彫刻母型/さまざまな金属活字/

金属活字/自動活字鋳造機/活字組版(頁物)/活字組版(端物)/ベントン彫刻機活字と母型





はじめに―「書体」の誕生



第一章 三省堂の創業

三省堂を築いたひと・亀井忠一

「よいものは必ず、美しい」忠一と印刷工場

『日本百科大辞典』という冒険

採算度外視の「いいもの主義」

三省堂の経営破綻

コラム 種字彫刻師



第二章 「文字印刷」の三省堂へ

「文字印刷」に着目したひと・亀井寅雄

「文字の印刷」と「文字ならざるものの印刷」

運命の出会い 寅雄とベントン彫刻機

コラム インディアペーパーの開発

コラム 印刷優秀書籍の出版・印刷所



第三章 ベントン彫刻機導入の先駆者

印刷局とベントン彫刻機

①二つのベントン彫刻機

②小山初太郎の欧米視察

③矢野道也とベントン

④ベントン彫刻機の値段

築地活版とベントン彫刻機

①入手年代

②関東大震災の影響

③もう一台のベントン

④築地活版のベントン活用

⑤ベントン彫刻機の移籍



第四章 三省堂とベントン彫刻機

亀井寅雄の欧米視察

寅雄、今井直一を口説く

ベントンへの弟子入り

あたらしい工場の構想

工場建設を目前にして

ベントン彫刻機のゆくえ

もうひとつの重要な機械

関東大震災の大打撃

震災からの復興とポイント制活字の導入

三省堂の書体をつくったひとびと① 今井直一



第五章 三省堂の書体研究のはじまり

辞書だからこそ―ベントン彫刻機が必要だった理由

書体研究への着手

三省堂の活字の規格

蒲田工場の操業開始

ベントン彫刻機の荷ほどき

カナモジカイと三省堂

カナモジ活字の懸賞募集

桑田式カナモジ

三省堂の書体をつくったひとびと② 桑田福太郎



第六章 三省堂のベントン活字の誕生

書体研究室の移転と、母型製作の流れ

「組立式」から「腐蝕パターン」へ

かな、そして明朝漢字の彫刻へ

ベントン彫刻母型への批判

三省堂活字をまもるために

三省堂の書体をつくったひとびと③ 松橋勝二



第七章 三省堂のベントン彫刻機の成果

5・5ポイント活字の新刻

書体設計士の教育―杉本幸治の経験から

原図の書き方―三省堂の手法

三省堂の書体をつくったひとびと④ 杉本幸治

コラム 印刷関係の教育機関



第八章 戦渦の三省堂とベントン彫刻機

工場技師にくだされた特命

ベントン彫刻機の疎開

三省堂工場の再出発

三省堂の書体をつくったひとびと⑤ 金子鷗亭



第九章 ベントン彫刻機の国産化

三省堂の決断

大日本印刷の決意

大日本印刷の原図制作



第十章 ベントン彫刻機の量産化

毎日新聞社と津上製作所

毎日新聞社の原図制作

新聞活字とベントン彫刻機



第十一章 ベントン彫刻機の普及と活用

岩田母型製造所とベントン母型の普及

ベントン彫刻機の幅広い活用

ベントン彫刻機がもたらした革命



おわりに―年表の一項目にこめられた、はかりしれない舞台裏



ベントン彫刻機 国産化年表

文献一覧

索引