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資料番号
Ff328
分類
F . 印刷周辺 /
f . 単行本
タイトル
図鑑日本語の近代史 言語文化の光と影
著者/編者
紀田順一郎
出版社
ジャストシステム
出版日付
1997
形態
菊判 274頁
資料の種別
■印刷一般
配架場所
図書館内
目次
第1章 言葉の武器 日本人社会の変遷とことわざ
批評としてのことわざ/時とともに変化する意味/気のきいた比喩/成立年代のわかることわざ/
近代のことわざフィーバー/ことわざ学の隆盛とことわざ離れ
第2章 其手は桑名の焼蛤 日本のお家芸「ことば遊び」
古代~中世のユーモア/江戸っ子の駄洒落/明治少年の常識/大正の滑稽、昭和の抵抗
第3章 伝統の重きをなすもの 歳時記に見る日本人の感受性
季語をめぐる論争/季語は日本語の基層/太陽暦以降の混乱/戦後の歳時記出版
第4章 「只今より講演仕まつる」 話芸と話術の興亡
仏教と話芸/落語と講談の源流/文明開化と幽霊もの/話芸の盛衰
[コラム]明治の説教
第5章 生きて虜囚の辱を受けず 旧軍隊に見る日本語感覚
戦後文学に見る軍隊用語/ドイツを模範にした陸軍/「肉弾」から「玉砕」まで/粋な海軍、野暮な陸軍
軍隊ことばの後遺症
第6章 山はあおき故郷 唱歌に見る日本語表現
狭かった歌の世界/『鉄道唱歌』の大流行/国民的歌謡の誕生/国家管理時代の唱歌/唱歌時代の終焉/
[コラム]日本人と校歌
第7章 今きたこの道かえりゃんせ 童謡と日本人の心象風景
唱歌とは隔絶した世界/童心芸術派の詩人たち/レコード童謡と軍歌の時代/理想の表現を求めて
第8章 「噂によれば…」 流言とデマの100年史
流言から発した不祥事/英雄伝説と反政府主義/猟奇犯罪と大災害/憲兵による造言取締まり/占領下のコンプレックス
第9章 「学べ!使え!日本語を!」 外国人のための日本語教育の歴史
近隣諸国からの留学生/軍事力を背景とした言語教育/素読の伝統を超えて/国際化時代の日本語教育へ
[コラム]日本語教師のお国なまり
第10章 含蓄の一事を説く 文章読本と日本語
洞察に富んだ日本語論/古典が示す模範的な日本文/論理的かつ明晰な文章を/21世紀の文章はどうなる
第11章 満天下の熱狂的歓迎 出版広告に見ることばの変遷
詩人対文豪のドロ仕合/活きた人間学の大教科書/宮武外骨の批判/独創性への誇り
第12章 点字は六点より成る 指で読む文字の歴史
実用化までの長い歴史/寝食を忘れた苦心/点字図書館の発展
第13章 「どよめき渡る歓呼の裡」 スポーツ用語の歴史
血染めの熱球/「よし一本」の時代/トップランナーは武士の風格/日本語独特の短縮形/生活の中のスポーツ用語
[コラム]正岡子規の野球用語
第14章 畏敬から参照へ 日本語索引とリファレンスの歴史
『聖書』に見る索引の起源/古い世界観の目録/個人の努力に頼った国語辞典/索引思想の普及
[コラム]人名のむずかしさ
参考文献・取材協力
あとがき
索引
本書について