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資料番号
Ff355
分類
F . 印刷周辺 /
f . 単行本
タイトル
『大漢和辞典』の百年
著者/編者
池澤正晃
出版社
大修館書店
出版日付
2023
形態
A5判 256頁
資料の種別
■印刷一般
配架場所
図書館内
目次
プロローグ―「辞書をつくる」ということ
第一部 鈴木一平と諸橋轍次
Ⅰ 「出版は天下の公器である」―『大漢和辞典』企画・発行者 鈴木一平
本の街の誕生/鈴木一平、修学堂書店に入店する
余滴(1) 「奥付」を読む
出版界先人への憧憬/大正二年(一九一三)の神田火災/鈴木一平、大修館書店を創業/
関東大震災/運び出された紙型/営業活動を再開する
Ⅱ 「行くに径に由らず」―『大漢和辞典』著者 諸橋轍次
「訓導さま」の家/静修義塾に学ぶ
余滴(2) 越北の鴻都「長善館」の人々
新潟第一師範学校に入学/出郷/群馬師範学校に赴任/二度の中国旅行/静嘉堂文庫と諸橋轍次
第二部 『大漢和辞典』の百年
Ⅰ 大正十五年(昭和元年/一九二六)~昭和九年(一九三四) 鈴木一平、諸橋轍次に漢和辞典編纂を依頼
円本ブームとその終焉/鈴木一平、漢和辞典を企画する/明治・大正期の漢和辞典/
鈴木一平、初めて諸橋轍次と会う/学位取得
余滴(3) 諸橋轍次監修の漢和辞典
諸橋轍次、鈴木一平の申し出を受ける
余滴(4) もう一つの『大漢和辞典』
鈴木一平、店舗を新築する/ 「漢和辞典編纂」の契約書を取り交わす/漢和辞典編纂を開始する/
索引づくりの効用/刊行計画の変更/漢字制限の機運のなかで/盟友、近藤正治/原田種成の参入/
特設組版工場を新設/棒組始まる
余滴(5) 母型・種字について/紙型・鉛版について
Ⅱ 昭和十年(一九三五)~昭和十九年(一九四四) 戦禍の最中、『大漢和辞典 巻一』刊行
二・二六事件勃発/川上一朗の入社/活字の問題/彫刻師 木村直吉と片岡梅治/
種字彫刻師 君塚與一/鈴木一平の苦悩/遠人村舎の移転/鎌田正・米山寅太郎の参画/
吹き荒れる国家統制の中で/戦争の足音が近づく中、事業継続を確認する/本文用紙の特別配当を受けるために…/
研究社と名目上の合併を余儀なくされる/相次ぐ応召・出征/満州国・建国大学・中野正剛と諸橋轍次/
『大漢和辞典「戦前版」』巻一刊行へ/内容見本に見る『大漢和辞典「戦前版」』の概要/朝日文化賞受賞/
諸橋轍次、白内障を患う/小林信明に後事を託す
Ⅲ 昭和二十年(一九四五)~昭和二十九年(一九五四) 焦土からの再出発
真下保爾と川俣武の死/空襲による原板焼失/校正刷の分散保存/焦土からの再起/編纂作業を再開する/
土橋八千太のこと/活字組版の可能性を探る/新たな態勢づくりに向けて/石井茂吉との出会い/
石井茂吉と写真植字機/写真植字部の設置/「一寸の巾」式配列法/
大修館書店にとって初めての本格的オフセット印刷/オフセット印刷の工程
Ⅳ 昭和三十年(一九五五)~昭和三十五年(一九六〇) 『大漢和辞典「初版」』全十三巻の刊行
刊行・宣伝計画の立案/予約募集開始/大漢和用石井細明朝体の完成/編纂・校正の協力者/
試行錯誤の製版・印刷/上製本と特製本
余滴(6) 汗影の像
全十三巻完結/全巻出版記念予約募集/『大漢和辞典』の編纂意図
Ⅴ 昭和三十六年(一九六一)~昭和四十五年(一九七〇) 『縮写版』の刊行
著者、諸橋轍次の素顔/戦後の国語改革と『大漢和字典』/『大漢和辞典』を補完するもの/『縮写版』の刊行
Ⅵ 昭和四十六年(一九七一)~昭和六十三年(一九八八) 『修訂版』の刊行
修訂作業始まる/カード三十万枚にのぼった原典照合作業/『修訂版』全十三巻完結
Ⅶ 昭和64年(平成元年/一九八九)~平成十五年(二〇〇三) 『語彙索引』『補巻』の刊行―全十五巻完結
語辞は煙海の如く広く、……/『語彙索引』の刊行/『補巻』の刊行
余滴(7) 諸橋轍次の風景/鈴木一平の風景
エピローグ―デジタル化は不可能といわれていた『大漢和辞典』
参考文献
あとがき